内科

内科一般

内科としては、一般的な風邪・インフルエンザ・扁桃炎・咽頭炎・気管支炎・膀胱炎・感染性腸炎(食中毒・下痢)などの感染症、高血圧症、脂質異常症(高脂血症:LDLコレステロール高値・中性脂肪高値・HDLコレステロール低値)、糖尿病、高尿酸血症・痛風、睡眠時無呼吸症候群(CPAP療法)などの生活習慣病についても患者様に合わせて適切な検査・治療や生活指導を行っています。

特に、B型肝炎・C型肝炎などのウィルス性肝炎、肝臓機能異常・脂肪肝・慢性肝炎、胃痛(胃炎・逆流性食道炎・機能性ディスペプシア)、ヘリコバクター・ピロリ胃炎(ピロリ除菌療法)、アレルギー性鼻炎・スギ花粉症(舌下免疫療法)の診療に力を入れています。

貧血・鉄欠乏性貧血や甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症・バセドウ病・橋本病)の患者様も多く来院されます。

インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチン、麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)、麻しんワクチン、風しんワクチン、ムンプスワクチン(おたふくかぜワクチン)、帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン・生ワクチン)、肺炎球菌ワクチンなどの各予防接種、健診や人間ドック、クイック採血による多彩な血液検査も行っています。

様々な症状の初期診断、治療を行います。体調がすぐれない際は、お気軽にご相談下さい。

消化器内科

消化器内科食道、胃、小腸、大腸などの消化管と肝臓、胆のう、胆管、すい臓などに生じる病気を専門に扱います。腹痛、食欲不振、だるさ、貧血、痩せている、黄疸、吐血、下血などでお困りの方、検診で肝機能異常を指摘された方、検診で異常を指摘された方、胃腸、肝臓、胆のう、膵臓などの検査を希望の方は、消化器科を受診してください。

主な症状

胃のもたれ・痛み、背中の鈍痛(にぶい痛み)、胸やけ、下痢、便秘、血便、食欲不振、体重減少、倦怠感(だるさ)など

当院で診療可能な疾患は次の通りです

内科一般疾患

・風邪(感冒)・上気道炎 ・扁桃炎 ・咽頭炎 ・気管支炎 ・インフルエンザ ・膀胱炎 ・花粉症 ・スギ花粉症 ・ダニアレルギー ・アレルギー性鼻炎 ・アレルギー性結膜炎 ・貧血 ・鉄欠乏性貧血 ・甲状腺機能亢進症(バセドウ病) ・甲状腺機能低下症(橋本病) ・骨粗鬆症 ・不眠症 ・睡眠時無呼吸症候群(CPAP療法) ・ニコチン依存症(現在新規の禁煙治療は行っていません)

肝臓

・肝機能障害 ・肝機能異常 ・脂肪肝 ・B型肝炎 ・B型肝炎キャリア(B型肝炎ウィルス感染) ・B型慢性肝炎 ・B型肝硬変 ・C型肝炎 ・C型肝炎キャリア(C型肝炎ウィルス感染) ・C型慢性肝炎 ・C型肝硬変 ・急性肝炎 ・慢性肝炎 ・肝硬変 ・自己免疫性肝炎 ・原発性胆汁性肝硬変 ・薬物性肝障害 ・肝嚢胞 ・肝内石灰化 ・肝内胆管拡張 ・肝血管腫 ・肝腫瘍 ・肝細胞癌 ・肝癌 ・転移性肝癌

胆嚢・胆管

・胆石 ・胆嚢結石 ・胆嚢ポリープ ・胆嚢腺筋腫症 ・胆嚢壁肥厚 ・胆嚢腫大 ・胆嚢炎 ・総胆管拡張 ・胆管結石

膵臓

・膵炎 ・急性膵炎 ・慢性膵炎 ・膵嚢胞 ・膵石灰化 ・膵管拡張 ・主膵管拡張 ・膵腫瘍

食道

・逆流性食道炎 ・食道ポリープ ・食道腫瘍 ・食道裂孔ヘルニア

・ヘリコバクター・ピロリ胃炎  ・ヘリコバクター・ピロリ感染症  ・胃潰瘍  ・胃炎 ・急性胃炎 ・慢性胃炎 ・胃ポリープ ・萎縮性胃炎 ・表層性胃炎 ・びらん性胃炎 ・出血性胃炎 ・たこいぼ胃炎 ・機能性ディスペプシア ・胃の術後

十二指腸

・十二指腸潰瘍 ・十二指腸ポリープ

小腸・大腸

・クローン病 ・潰瘍性大腸炎 ・過敏性腸炎(過敏性腸症候群) ・便秘症 ・下痢症 ・便通異常 ・急性腸炎 ・感染性腸炎 ・食中毒

生活習慣病

当院では以下の生活習慣病の診療を行っています。

 

・ 糖尿病 

・ 耐糖能異常(いわゆる糖尿病予備軍) 

・ 高血圧症  

・ 脂質異常症(LDLコレステロール高値・HDLコレステロール低値・中性脂肪(TG)高値) 

・ 高コレステロール血症

・ 高トリグリセライド血症(中性脂肪高値・TG高値) 

・ 高脂血症 

・ 高尿酸血症 

・ 痛風

・ 脂肪肝

・ 睡眠時無呼吸症候群

 

高血圧症について

以下、箇条書きになりますが、当院における高血圧症治療の方針についてポイントをお示しします。

・ 現在、健診や人間ドックでは130/80mmHgが血圧の正常上限とされています。

・ 実際に診療を行う医療機関では140/90mmHgを血圧の正常上限としており、この数値を超えている場合に高血圧症と診断しています。2つの基準があるのが現状です。

・ 当院では血圧の目標値を平均135/85mmHg以下に設定しています。

・ 血圧は日中で大きく変動します。自律神経(副交感神経と交感神経)のバランスにより、多くの人で起床時に高くなる傾向があります。

・ 夏に気温が上がると血圧が下がる方もいます。個人差があります。

・ 塩分摂取量(調味料など)が多いと血圧が上がる方もいます。個人差があります。

・ 当院では、自宅での血圧測定をおすすめしています。ご自身の血圧変動の幅と傾向を認識していただくためです。

・ 血圧計は肘で測定するタイプをおすすめしています。理由は、医療機関の血圧計が肘で測定するタイプであるためです。

・ 1日2回、起床時および就眠前の血圧測定をおすすめしています。

・ 通院当初は毎日測定することをお願いしていますが、治療により血圧が安定してきた場合は週2-3回の測定でも充分であるとをご説明しています。

・ 血圧測定の結果は記録に残すことをおすすめしています。当院からお渡しする手帳や、スマホの健康アプリ、患者さんご自身のノート、Excelなどで作成した表、など患者さんのお好みに合わせた血圧管理をおすすめしています。何より継続できる方法がベストです。

・ 受信時に血圧測定の結果を持参していただき、データによっては当院の電子カルテに保存しています。

・ 通院に関しては、初診時から当面は2週間に1回としています。治療により血圧が安定してきたら通院を1か月に1回に変更します。

・ さらに血圧が安定してきた場合は、通院を2か月に1回(年6回)に変更しています。

・ 高血圧症は、体重の変化にも関与するため、体重測定もお願いしています。

・ 高血圧症は動脈硬化のリスク因子です。動脈硬化は、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞につながります。

・ 当院では高血圧症の患者さんに、年1回頸動脈エコーを実施して動脈硬化の評価を行います。所要時間は5-10分程度です。宮竹院長が行います。左右頸動脈の血管壁の厚さ(IMTと言います)とプラークの有無を評価します。

・ 高血圧症は、他の生活習慣病を合併しやすい疾患です。脂質異常症(高脂血症、高コレステロール血症)、糖尿病、高尿酸血症(痛風)、脂肪肝(肝機能障害)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、慢性腎臓病(CKD)、などです。

・ これらの生活習慣病が合併すると、動脈硬化がさらに進行しやすくなることが知られています。

・ これらの生活習慣病の合併の有無を評価するために、定期的に血液検査を行っています。採血の頻度は患者さんの病状によって決めています。年2~6回程度です。

・ これらの生活習慣病の治療や定期的フォローも当院で可能です。

・ 他院からの転院を希望される方の診察も受け付けています。基本的には前の先生の治療内容(処方)を継続します。いつでもご相談ください。

・ 健診結果や人間ドックの結果をお持ちの方は、ぜひご持参ください。治療方針の参考にさせていただきます。

 

脂質異常症について

脂質異常症は動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、慢性腎臓病などのリスク因子です。

特に自覚症状がないことがほとんどであるため、注意が必要です。

当院では、脂質異常症の診療・治療方針をパターン化しています。

以下の4つの検査項目がパターン化のポイントになります。

・ 総コレステロール(TC)

・ 中性脂肪(TG:トリグリセライド)

・ HDLコレステロール(HDL-C)

・ LDLコレステロール(LDL-C)

健診や人間ドックで、上記の検査項目について異常を指摘された方はぜひ一度当院を受診して下さい。

LDLコレステロールの治療方針ついては、本年8月7日のお知らせでも公開していますので、関心のある方はご覧になってください。

当院では、脂質異常症に対してパターンに応じた診療・治療方針を提案させていただきます。

方針を決める際に、必要に応じて以下の検査項目を追加する場合があります。

・ 頸動脈エコー(頸動脈超音波検査):5~10分で終わります。20枚程度画像を撮影します。

・ 甲状腺機能機能検査:血液検査です。

・ 肝機能検査:血液検査です。

・ 腹部エコー(腹部超音波検査):10分程度で終わります。30枚程度画像を撮影します。

・ 肝線維化の評価:腹部エコーと血液検査で行います。

・ レムナント様リポ蛋白コレステロール(RLP-C)

・ L/H比:LDLコレステロールとHDLコレステロールの比です。

・ non-HDLコレステロール(non-HDL-C)

具体的な診療・治療方針を提案するために以下の項目について診察時にお聞きします。

・ 体重

・ 食事

・ 飲酒

・ 運動

・ 喫煙

・ 血圧

・ 家族歴

・ 治療歴

・ 心疾患の有無

・ 脳卒中の有無(脳梗塞・脳出血など)

・ 糖尿病の有無

・ 高尿酸血症(痛風)の有無

・ 脂肪肝の有無

・ これまでの健診やドックの結果

具体的な診療・治療方針は以下の通りです。

① 薬物療法を行う場合(パターンによります):月1回~年6回(2か月に1回)の通院になります。

・ 治療内容:パターンによって決めます。

・ 血液検査:月1回~年6回(2か月に1回)行います。

・ 頸動脈エコー(頸動脈超音波検査):年1~2回行います。(動脈硬化の病状によって決めます)

② 薬物療法を行わない場合(パターンによります):年2~4回(3~6か月に1回)の通院になります。

・ 血液検査:年2~4回(3~6か月に1回)行います。

・ 頸動脈エコー(頸動脈超音波検査):年1回行います。

③ 他の生活習慣病の疾患を合併している場合は以下のケースが多くなります。

・ 高血圧症

・ 糖尿病

・ 高尿酸血症(痛風)

・ 肝機能障害

・ 脂肪肝

・ 睡眠時無呼吸群:CPAP療法にも対応しています。

上記の疾患で治療中である方も、治療を継続しながら、当院で脂質異常症の診療に対応させていただきます。

脂質異常症でお困りの方はぜひ当院にご相談ください。

 

 

高トリグリセライド血症(中性脂肪高値)について

当院における高トリグリセライド血症(中性脂肪高値)の治療方針についてお知らせします。

以下、ポイントごとに箇条書きとなります。

・ 中性脂肪はトリグリセライドとも呼ばれています。この記事では表現を「中性脂肪」で統一します。

・ 中性脂肪が高値であれば、「脂質異常症」と診断されます。LDLコレステロールが高値である場合と同じ診断名になりますが、実は治療方針は異なります。この点が患者様の混乱を招く要因になります。

・ 中性脂肪は、実際にはとても数値の変動が激しい検査項目です。前日の食事状況や飲酒状況にも大きく左右されます。

・ 人間ドックや健診では、原則として空腹時に採血を行います。そのため結果には、「空腹時の中性脂肪」が記載されます。

・ 当院のようなクリニックを受診する場合、皆さんが「空腹時」に受診されるとは限りません。「昨夜は飲み会があって、飲み過ぎて食べ過ぎてしまって…」と正直に申告してくださる患者さんや朝食後や昼食後に受診される患者様も多くいらっしゃいます。

・ 中性脂肪の正常上限は150mg/dlです。この数値を超えると「脂質異常症」と診断されます。

・ やや細かい話になりますが、脂質異常症のガイドラインでは、中性脂肪が500mg/dlを超えた場合に治療介入する(薬物療法を導入する)という方針になっています。その理由は、中性脂肪が500mg/dlを超えると急性膵炎を発症するリスクが高まるからです。

・ では、中性脂肪が150-500mg/dlの患者さんはどうしたらいいのでしょうか。しかも、その中性脂肪を空腹時に測定したものではない場合は…。

・ 中性脂肪は動脈硬化のリスク因子とされています。

・ 中性脂肪は肝機能障害(肝臓機能異常)や脂肪肝との関連も指摘されています。

・ 実は最近、中性脂肪には「非空腹時」という考え方が導入されました。「非空腹時」には明らかに中性脂肪の数値が上昇するからです。非空腹時中性脂肪の正常値は、175mg/dl以下です。

・ 前述したように、中性脂肪は「空腹時」と「非空腹時」で明らかに数値が異なります。

・ 様々な要因と情報をふまえて、変動の激しい中性脂肪の治療方針について、当院では現時点では以下のように決めています。

・ 中性脂肪:150~300mg/dlの場合 基本的に経過観察します。採血は2~3か月に1回とします。

・ 中性脂肪:300~500mg/dlの場合 合併する疾患の病状により薬剤による治療介入を行います。脂肪肝(肝機能障害)、高血圧症、脂質異常症(LDLコレステロール高値・HDLコレステロール低値)、糖尿病、肥満症、喫煙など。炭水化物(糖質)の摂取量に注意していただき、飲酒量を意識していただきます。

・ 中性脂肪:500mg/dl以上の場合 前述したように急性膵炎のリスクがありますので、薬剤による治療介入を行います。

・ 処方する薬剤は、「パルモディア」という薬剤です。0.2mg/日から開始して、病状により0.4mg/日まで増量可能です。作用機序から考慮して、脂肪肝(肝機能障害)に効果があるとの見解もありますので、当院では「脂肪肝(肝機能障害)」を伴う患者さんに処方する場合があります。

・ パルモディアで効果が不十分な場合は、ω3脂肪酸製剤を併用します。

・ 当院の中性脂肪に対する治療方針は適宜更新していきます。

 

脂質異常症(LDLコレステロール高値)について

以下、箇条書きでポイントをお示しします。

 

・職場健診や人間ドックの検査で「動脈硬化のリスク因子であるLDLコレステロールが高値です」「再検査もしくは精密検査を受けて下さい」「治療が必要ですので医療機関を受診してください」と指摘される方が多いかと思います。

・脂質異常症(LDLコレステロール高値)は生活習慣病とされています。
・脂質異常症(LDLコレステロール高値)は自覚症状がないので、ご本人が意識しなければ、なかなか受診するまでにいたらないのが実情です。
・「LDLコレステロールが高値である」ことのリスクは、動脈硬化が進行する可能性があるという点です。すなわち、将来的に、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞といった心血管疾患を引き起こすリスクがあるという点に尽きます。
・LDLコレステロールを下げるということは、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞を予防することにつながっていきます。この予防こそが治療の目的です。

 

・LDLコレステロールが高値になる要因としては以下の通りです。
  ・遺伝性
  ・生活習慣(食事量、食事内容、運動)
  ・肥満(体重増加)

 

・当院における問診では次のような方が多いです。
  ・定期的に運動している(歩く→歩数をお聞きしています、走る、ジムに行く、筋トレする、ゴルフに行く(ラウンド)、ゴルフの練習に行く、犬の散歩に行く、野球、ソフトボール、サッカー、フットサル、テニス、バドミントン、プールに行く、山に登る、マラソン、トレイル、自転車に乗る、ヨガ、乗馬、加圧トレーニング、バレエ、など)

  ・定期的に運動していない。
  ・食事を意識している。(自宅でとる、外食をひかえている、揚げ物をひかえている、食事量や内容を意識している)
  ・食事は意識していない。外食が多い。
  ・体重を測定している。
  ・自宅では体重を測定していない(自分の体重がわからない)
  ・定期的に健診や人間ドックで検査を受けている(年1回が多い)
  ・検査はあまり受けていない。
  ・家族にLDLコレステロールが高い人がいる。薬物治療を受けている。
  ・家族のことは聞いていないのでわからない。
  ・女性の方の場合、閉経前後(女性ホルモン低下)でLDLコレステロールが上がってきた。(個人差があると思われます)

  ・糖尿病がある。治療を受けている。

  ・高血圧症がある。治療を受けている。

  ・高尿酸血症(痛風)がある。治療を受けている。

  ・喫煙している。

 

・以上をふまえて、当院ではLDLコレステロールが高値の場合(具体的にはLDLコレステロール:140~180mg/dl以上の場合)の治療方針を設定しています。ポイントは以下の通りです。
  ・治療方針については、初診時にできるだけわかりやすく説明しています。
  ・薬物治療を始めるかどうかは、患者さんとよく相談してから決めています。

  ・当院では、すぐに薬物治療を始めることはありません。薬剤を処方すればいい、ということでもないので、ご本人の納得と理解が必要であり、前提としています。
  ・ただし、「LDLコレステロールが高値であることが不安で、すぐにでも薬物治療を始めたい」という患者さんも来院されます。その場合は、検査と説明を行ったうえで早期に薬物治療を始めています。
  ・問診にて、食事、飲酒、体重、運動、検査歴、などを確認します。
  ・過去のデータ(健診やドックなど)があれば、持参していただきます。
  ・20~30代からLDLコレステロールが高値なのかどうかを確認します。これは検査を受けたことがない方もいらっしゃるので個人の事情によります。検査で異常を指摘された記憶がある方は診察時に教えて下さい。
  ・胸部症状の有無を確認します。「胸が痛い」「胸に違和感がある」「胸がしめつけられるような感じがする」などです。これらは狭心症や心筋梗塞を疑う症状です。発生頻度と症状の持続時間を確認して、薬物治療を始める場合があります。症状の程度によっては、心臓の専門である循環器内科(桜橋渡辺病院が多いです)に紹介しています。

  ・脂質異常症(LDLコレステロール高値)以外の生活習慣病(糖尿病、高血圧症、高尿酸血症・痛風など)を合併している場合は、薬物治療を始めるケースが多くなります。
  ・ご家族がLDLコレステロール高値で薬物治療を受けている、もしくは、ご家族に狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などを発症された方がいらっしゃるという患者さんには薬物治療をすすめるケースが多くなります。
  ・頸動脈エコー検査を行って、動脈硬化の有無を確認します(年1回程度:所要時間は5~10分)。
  ・生活習慣の改善に取り組んでLDLコレステロールを下げたいという患者さんも、もちろんいらっしゃいます。そのケースでは、薬物治療を行わずに年3~4回の定期的な血液検査を提案しています。

 

LDLコレステロール高値を指摘されて、受診するかどうか迷っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院にご来院ください。

 

 

腎臓・尿路

・慢性腎臓病(CKD) ・腎嚢胞 ・腎石灰化 ・腎結石 ・腎血管筋脂肪種 ・腎腫瘍 ・水腎症 ・尿路感染症 ・膀胱炎 ・尿潜血陽性 ・尿蛋白陽性

肺・気管・気管支

・気管支喘息 ・閉塞性肺疾患(COPD) ・気管支炎 ・肺炎

他にも、診療可能な疾患があります。もちろん、自覚症状がある場合は早めに受診して下さい。
健診などで指摘されたものの、自覚症状がないため放置していた場合であっても、上記に該当する疾患があれば一度受診をお勧めします。

受診していただいた結果
  • 1. 放置しておいてよい場合
  • 2. 定期的な経過観察が必要な場合(年に1-4回程度の検査)
  • 3. 念のために当院で精密検査を追加して評価する場合
  • 4. 当院にて治療を開始する場合
  • 5. 専門医のもとで早急に精密検査が必要な場合

上記の1-5が具体的な方針となります。
気になる事がございましたら、お電話でも結構ですので当院にお尋ね下さい。

禁煙外来

2023年(令和5年)現在、製薬会社の事情等のため、新規の禁煙治療は行っておりません。ご了承下さい。

下記の記事は参考としてお読み下さい。

 

「禁煙しようと思ったけど、できなかった」「やめたくてもやめられない」「そのうち禁煙を…」という方も多いのではないでしょうか。
タバコをやめられないのは、あなたの意志の弱さではなく、ニコチンのもつ強い依存性が原因です。
当クリニックでは、タバコに含まれるニコチン切れ症状を軽くし、健康保険等を使った治療スケジュールにて皆様の禁煙のサポートをいたします。今まで禁煙したくてもなかなかできなかった方、これから禁煙してみようと思っていらっしゃる方など、お気軽にご相談ください。
禁煙にチャレンジすることを考えている方へ
治療の流れなど「禁煙外来」について、詳しくご説明しています。

花粉症

花粉症花粉症とは、アレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎を主とするⅠ型アレルギーの典型的な疾患です。
スギ花粉症は増加傾向をたどっており、現在、日本国民の約26%(約4分の1)に認められ、現代の国民病とも言われています。スギ花粉症は生活の質(QOL)の低下に大きく関わっています。
スギ(2~4月)以外では、ヒノキ(4~5月)、イネ科(6~8月)のカモガヤ、オオアワガエリ、キク科(8~10月)のヨモギ、ブタクサが多く、他にシラカバ、オオバヤシャブシなど局地的に認められる花粉症もあります。
花粉症の診療ガイドラインは、日本では「鼻アレルギー診療ガイドライン~通年性鼻炎と花粉症~(2013年版)」が広く用いられています。
花粉症の治療法は、対症療法である薬物療法が主流であり、自然に治りにくく、いったん発症すると毎春症状などに悩まされることが、患者さんの治療満足度が低い理由のひとつになっています。
花粉症の発症について少し専門的言えば、病態としては局所(鼻の粘膜、目の結膜、皮膚など)で抗原認識されたアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対して、免疫細胞(リンパ球であるT細胞やB細胞)の反応により抗原特異的IgEが産生されます。これを「感作」と言います。
アレルゲンが再び鼻粘膜に侵入し、免疫細胞上(マスト細胞上)の抗原抗体反応を一次反応にして、メディエーター、サイトカインなどが鼻粘膜中に増加することから病気が始まります。
メディエーターはそれぞれの受容体と結合し、一部はその神経反射によりそれぞれの症状を決定します。
また、サイトカインは鼻粘膜中の遊走細胞をコントロールし、その細胞の特異性に応じて症状を発現します。
つまり、原因となる何らかのアレルゲンによって毎年引き起こされるのが花粉症です。
花粉症の自然治癒はごくわずかであることが報告されています。
治癒の可能性があるのは、アレルゲン免疫療法(皮下免疫療法・舌下免疫療法)のみであり、他の対症療法では毎年治療が必要になります。
また、花粉症の症状は飛散花粉の量により強くなったり弱くなったりします。
花粉飛散予測は確実ではないため、毎年治療予定を立てて実行すると、前年に比べて症状が悪化することは少なくなります。
 

インフルエンザ

インフルエンザインフルエンザはインフルエンザウイルスによる急性感染症であり、毎年冬季に流行を繰り返します。

インフルエンザはかぜ症候群(いわゆる「かぜ」)の一種です。

かぜ症候群は、ウイルスや細菌に感染し発症する病気で、その原因となる病原体は200種類以上あります。

中でも、インフルエンザウイルスは感染すると高熱をはじめ、さまざまな症状が全身に起こり、感染力も非常に強いという特徴があって、他のかぜウイルスと大きく異なります。

インフルエンザは普通の「かぜ」に比べて症状が重く、感染力も強いのが特徴です。

 

 

かぜ症候群とインフルエンザの違い
  かぜ症候群 インフルエンザ
発症時の症状 徐々に悪化 急激に悪化
発熱 なし。あっても37℃程度 38℃以上のことが多い
悪寒(寒気) 軽い 強い
症状・経過 上気道炎症状が中心 全身症状が強い
合併症 少ない 肺炎などが起こり得る
発生状況 散発的 流行する

 

季節性インフルエンザは子どもや高齢者には油断できない病気です。インフルエンザで亡くなる方の大半は65歳以上の高齢者です。小児ではおもな冬の入院原因となっています。
感染力の強さと日常生活への影響の大きさから我々の診療において重要な感染症と考えています。
インフルエンザウイルスの感染は接触感染、飛沫感染、大規模な流行では飛沫核感染(空気感染)も起こります。
インフルエンザは、くしゃみやせきの飛沫から感染するほか、感染している人が触れたつり革やドアノブに接触して感染するケースも多くみられます。
潜伏期は短く、1~3日です。
ウイルスは咽頭から発症後3~5日間は分離されますが、乳幼児では1週間以上にわたってウイルスを排出することもあります。
インフルエンザウイルスは直径100nm程度のRNAウイルスで、A型、B型、C型に分類されますが、大きな流行を起こすのはA型とB型です。
ウイルスはさらに細かく種類がわかれており、A型は100種類以上に分けられます。近年、A型はH1N1とH3N2(A香港型)が流行しています。
A型の特徴は、ウイルスが次々に変異することです。感染症に一度感染すると、原因の抗原(ウイルスや細菌)に対して抗体ができ、次に同じ抗原が体に入ってきたときには抗体が働いて感染を防いでくれます。しかし、A型はすぐに変異するために抗体がうまく働かず、何度も感染しますし、症状も強くなりやすいのです。新型インフルエンザは全てA型です。なお、変異とは、ウイルスの構造の細部が変化し、似ている別のタイプに生まれ変わることです。
B型ウイルスはあまり変異しないので、一度感染した後は抗体がよく働き、二度目の感染からはA型ほどには悪化しません。ただし、初感染の時はA型と同様に強い症状が現れます。B型は遺伝子の系統で呼ばれ、たとえば山形県で最初に見つかったタイプに山形系統という名前がついています。
C型は、A型やB型に比べて症状・感染力ともに弱く、軽い症状で済みます。
A型インフルエンザはヒト以外に、鳥、豚、馬にも感染し、B型はヒトのみに感染します。
 
 

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